pupui’s blog

何も知らない私が在宅介護を選んだのは…

知らないことだらけですが?

倒れた母も姉も

「三途の川も金次第」というタイプで

最初に癌がわかり手術も出来ませんと言われた外科の先生に

渡して欲しいと強く言われ

「だったら自分で渡し!」と言うと

外科外来の受診時に看護士さんがいない隙に

「これ!先生にお手紙!ラブレターやねん」

と言いながら渡していた

先生もきっと分かっている

断らず受け取るもんなんだな~

私立や県立、国立・・・地方公務員というのは名ばかりか

 

姉からは今度のK病院の傲慢チキ副院長に

渡してこい!と何度も言われる

 

私は。。。。こんなので左右されるくらいのモチベーションの

医者なんて今時いるのか?

庶民にとって生活を切り崩して作った金も

お医者さまからしたら「はした金」

そんな事で仕事の内容が変わったり

待遇に変化がある医者の方が

私は信用出来ないんだが?

 

とりあえず本人や家族の望む事をするしかない

病院に行き、担当の傲慢チキ副院長先生にお時間があるか

聞いてみる

少し待たされたが、診察室に通される

 

転院の日、私と姉が入院病棟で入院手続きをしている間に

副院長が今日撮ったレントゲンを見ながら

説明を聞きたいか?と父に言ったらしい

たまたま、姉の旦那さんがいてくれて助かった

後で父に内容を聞くも要領は全く掴めない

いつもそうだが、聞いてる時は

はい!はい!と返事よく聞いているが

後で何も聞いていない事がわかる

なら、私はわからないので・・・と

代わればよいものを、調子よく自分が対応する

後日、言った言わないでトラブルになる時は

必ず父が関係している

義兄から聞いた状況は転院元からは一切聞いていない内容ばかり

義兄も突然説明を聞かされているので

その判断は出来ず、質問らしい事も出来ず

ただ私にちゃんと伝えられるようにと聞いていてくれたようだ

「こんな感じで言われたけど、ププイの知ってる感じ?」

「これこれって感じで言うてたけど、間違いない?」

みたいにひとつひとつ確認しながらお互いの

知っている事を線で結んでいく作業

 

誤嚥性肺炎を起こした影がある・・・と

今後、口からの食事は無理なので鼻からのチューブで

栄養を摂るか胃瘻にするかこれからの様子で判断するとのこと

 

ん?転院する2日前に病棟看護士からの電話で

「口からの食事はあいかわらずご本人が

スプーン2さじくらいで、もういいわって感じで

手で払って拒否されます。

食事療法リハビリの先生は飲み込む力はあるのにと

言ってるのですが」

と言われる

母は食いしん坊で美味しいものに目がない人で

だから体格もよく、私が物心ついた子供の頃から

母がスリムだった姿は私の幼少期の写真で見るくらいだ

病院食は以前から口にせず

文句ばかり言っていたので

倒れてもなお、40日ものあいだ口から摂っていなくても

食べたくないってわがまま言ってるのか?ぐらいに思っていた

急遽、家から大好きな茶がゆを持って行ったのも

それがあったから。

プリンもゼリーも、いつも好んだ物を買って持っていった

 

見慣れた父の弁当箱

毎日毎日何十年も毎朝作っていた父の保温ポット

看護士さんが病室に持って行き

それを出すと母自らスプーンを手にし

そんなに含んで大丈夫?と思う量をすくい

口に運んだらしい

ただ、やはり2さじでスプーンを置いたようだ

 

リハビリの先生からは

普通食OKで転院先の先生には報告書を出してくれるらしいです

と言われる。

おかゆさえ食べないのに普通食OKの意味がわからないが

食べないのは本人の意思で食に興味をなくしているが

食べる、飲み込む能力はある

という事らしい

 

細かいことばかりだが

先の病院では説明されなかった事が

K病院で聞けるのでは?と思いK副院長をたずねた

 

だが、引き継いだ人の説明が悪いのか?なんなのか?

しょっぱな副院長に会った時から

どうもご機嫌が悪そうだ

「こないだ話しした事に何か不明な事でも?」

と不満いっぱいに言われる

誤嚥性肺炎の事は聞いてなかったので

確認したくて…

と言うと

「向こうからのカルテでは食事の際に

誤嚥して結構厳しそう事があったって

書いてあるけど

聞いてないのか?」との事

 

てっきり、わがままで食べたくないのだと

ずっと勘違いしていたけれど

そういう勘違いするような、でも

そうハッキリとは言ってないけど

そう思うよな…という持っていき方だ

母はきっと…また口にして

苦しい思いをしたくなかったのだろう

こんな事で死んでたまるか!

と思ったのだと…私は思った

 

倒れる前日もその2週間前も

貧血みたいにふらふらして立っていられない

心臓がドキドキすると訴えていたけど

特に調べる事もしてくれなかったんだけど?

とその不信感も聞いてみたら

抗がん剤治療していると

トルソー症候群ってあるんや

治療の時に説明は受けたやろ?」

って…初耳ですし…

脳外科医は「誰にも予測出来ない

突然、血栓が飛んで発症するもんです」

と説明してたけど…

医者によって見解が違うのも理解は出来るが

ここまでくると、同じ病院内で

庇うのも疑いたくなる

 

とにかく、母が癌だと診断されたその経緯も

不信感から始まっていて

一般庶民が大きな病院相手に

訴訟も何も出来るはずもなく

ただただ奥歯を食い縛って2年間

癌と闘い命を削っているのに

お医者様とは無責任なものだ…

そして高圧的でもある

 

ただ、家族は面会も出来ない

人質に取られてるようなもので

なんとか機嫌を損なわないように

腰を曲げ、頭を低くしているしか

ないんだと…心の中は卑屈に歪んでいく

 

最後に

「母のことよろしくお願いします」

と頭を深く下げ

封筒を差し出す

え?とか言いながら

「そんないいのに〜」

と甘い声を出したのは

これまでも、これから先も

この時たった1度きりだった