pupui’s blog

何も知らない私が在宅介護を選んだのは…

面会禁止

2週間に1度 10分だけ

WEB面会が出来るとのこと

病院入り口のパーテーションで区切られた

小部屋からパソコンを通して

病室にいる母に会えるらしい

 

携帯も持った事がなく

パソコンなどもちろんだし

ビデオ通話なんて倒れる前でも

理解出来るかわからない

そして今の母にWEB面会でココに

私達がいる事が伝わるとは思えない

ただ、それしか方法がないのだ

直ぐに取れる予約をした

WEBなのに人数制限がある

2人まで…

 

最初のWEB面会まで週末を挟んで直ぐだ

まずは、入院に必要な物を用意する為に

ドラッグストアや各所を駆け回る

体の大きな母は前開きのパジャマを

探すのに散々いろいろ駆け回ったが

直ぐには手に入らなかった

パジャマは病院のレンタルを

継続する事にし

オムツや日用品など

渡されたリストを元に揃えた

 

1回では持ち切れない程の荷物を

脳外科病棟まで抱えて行く

小さなキャリーバッグに詰め込み

オムツやパッドを数パック

両手の指に食い込ませて運ぶ

 

エレベーターを降りたら直ぐに

インターホンが置かれた机があり

工事現場のコーンとポールみたいなので

ここから先は立ち入り禁止と

貼り紙されている

インターホンを鳴らすとナースセンター

の誰かが出て

「すぐ行きまーす」とそこで待つ

看護師さん達が長い廊下と病室を

出たり入ったりしているのが見える

忙しいんだろうな…

大変な仕事だな…

と感じながらも

「今出ました」蕎麦屋の出前の如く

なかなか誰も来ないわけで…

やっと出て来た看護師さんが

母の担当なのか誰なのかも分からないが

みんな忙しいのは見て取れるので

お願いします!と全てを渡して

病院を後にする

 

次の日、歯磨き粉と歯ブラシが必要です

と電話がかかる

入れたんだけどな〜

ププイ:入っていませんか?

看護師:入れてますか?

ププイ:全てに名前を書いてと

    あったので書いた記憶が

    あるんですけど〜

看護師:え?ちょっと確認しますね

(保留…保留…保留)

看護師:歯磨き粉ではなく

    マウスウォッシュ的なのが

    必要なんです

(歯磨き粉と歯ブラシは入ってたんだね)

ププイ:リストに無かったので…

               すみません。直ぐに持って

    行きますね」

片道40分かけて車で持っていく

また蕎麦屋の出前インターホンで無事

引き渡し終了

駐車場を出てしばらく走っていたら

携帯が鳴る

病院病棟看護師さんからだ

ん?さっき行ったばかりなのに何事⁈

と慌てて車を端に寄せ電話に出る

看護師:口腔ケア用のスポンジというの

    のがあるんですけど

    それを持って来て下さい

ププイ:え?今さっきマウスウォッシュ

    持って行きましたよね?

看護師:別の看護師かな…

    今日でなくても構いませんので

    近々持ってこれますか?

ププイ:はい。分かりました。

 

そういう事じゃないんだけどな…

なんでそれぞれがそれぞれに確認なしで

電話してくるんだろうな〜

って思うわけです

電話する方も私が伝えた、誰かが言うと思ったから…とかならないんかな…

行ったり来たりするこっちも

なんか…ちょっと…どうなん?

って感じるのはいけない事でしょうか?

邪魔くさいとかそういう事じゃないんです

こんな些細な事も管理されてないのか?

と思うのは

コロナ禍の医療崩壊を理解出来ていない

一般人の感覚なのでしょうか?

ただ、面会も許されない私達家族にとって

看護師さんだけが頼りなのです

よくして欲しいとまでは望みませんが

あの家族、面倒よね!と思われて

母に対する何かが変わるのが怖くて

言われるがままに走り回るのが

家族なのです

 

毎日のように、何か連絡が入る

タオルが必要です

(持って行く)

洗濯物があるので近日中に取りに来れますか?

↑これって逆じゃない?

入浴したからタオルを使い洗濯物が出たわけだから

1回で済むだろーーー⁈

ま、ま、グッと飲み込みましょう

こんな事ぐらい些細な事ですから。

 

最初に持って行ったオムツが

1週間程で

「もうなくなるのでオムツとパッドを

持って来て下さい。」と。

最初に説明されたのは

パッド交換は1日に数回

オムツは汚れない限りは1日1回の交換

 

最初に持って行ったのは

オムツ1パック(大体25〜30枚だよね?)

パッドは2パック

最初はよく分からないでとりあえず買ったので

夜用の大きめを購入

(30枚くらいだったかな)

なので60枚〜70枚?

 

1日1回の交換を目安にしていたが

オムツは1日3、4枚交換した事になるね?

パッドは1日に10枚くらい?

何もわからない無知な私は

そんなにいるんだ〜〜💦

くらいに思っていた

 

次はオムツを2パック、

パッドを3パックにして持って行った

2時間に1回は交換している

計算になるので

長時間用にするのはやめた

長時間用は枚数が少なくなるからだ

容赦なく交換されるのに

長時間用は無駄に思えた

回数が減るとその分、

1パックに入っている枚数が

増えるのだ

 

そして…

10日ほどして

「オムツとパッドがなくなりそうです」

と電話が入る…

え?え?えぇぇぇ??

50枚近いオムツを10日で?

え?えぇぇぇ〜〜〜???

よほど、漏れるのか?

サイズが合わないのか?

ププイ:50枚が10日でですか?

    パッドなんて100枚以上

    ですよね?

看護師:2枚重ねたり3枚とか

    重ねるからかもしれないです

    とりあえず、足りない場合は

    病院の分を使っていいですか?

    補充分から差し引くので

 

いや!いや!意味わからん!

と思いながらも

言われた通りにするしかないのだ

漏れて臭いままでも放っておいて下さい

なんて言わないわけで…

 

結局、オムツの七不思議は続き

1カ月のオムツ代が3万5千円を超えた

 

これは…ちょっと…対策せねば

ポンコツの私も思ったわけです

何か福祉や行政の支援があるのではないか?

役所に足を運んだ

どこで聞いていいか…それさえ分からず

窓口で「オムツの支援があるって

なんか聞いた事あるんですけど

何処で相談出来ますか?」と

 

介護、福祉の窓口で担当の女性が

丁寧に説明してくれた

市からの支援としてオムツの支給は

在宅介護に限られる事

病院に入院していたり、介護施設

入所している場合は受けれない事

税金の控除としての手続きは申請出来る事

そんな話しを聞いて

結局、今の母の状況でオムツ支給は

受けられない事が分かった

オムツ代が1カ月で3万5千円を超えたと話したら驚いていた

それは大変ですね

と他に何か支援がないのかと

後ろにいた女性(上司?)に話しに行った

その上司らしい若い女性が

並んで私の窓口についてくれた

上司:それ…一言言った方がいいですよ

ププイ:え?

上司:言わないと続きますよ?

ププイ:そんなに使うんですか?とは

    言ったんですけども…

上司:私も数年前に母の件で

   同じような事を経験したんです

   多くないですか?と言ったら

   その後、すごく減ったんです

ププイ:でも、本当に必要だった場合

    必要でも交換してくれない

    みたいな事起こるのが怖くて

上司:普通に考えて…

           その量は異常ですよ?

   もう一度、言ってみてもいいと

   私は思いますよ

 

思いきってもう一度、看護師さんに

オムツの量について確認してみた

いつもは「蕎麦屋の出前インターホン」

で出て来た看護師に渡すのを

「担当の看護師さんお願いします」と

インターホンで伝える

「今、手が離せないので、代わりの看護師が伺います」と言われるのを

遮るように

「いくらでも待ちますので!」

と食い下がってみた

 

担当の看護師さんに持って来たオムツの量を伝え

どれくらい必要なのか

これからもこの頻度でこの量を

持って来たらいいのですか?

と念を押す

もちろん、担当看護師さんも漏れや重ね使いするので…と言った

それ以降、転院するまでの2週間

オムツ足りません電話は一度もかからなかった

転院の際、引き取りの荷物に

オムツとパッドが半分以上残っていて

持ち帰る事となった