pupui’s blog

何も知らない私が在宅介護を選んだのは…

転院準備

急性期病院はその治療が一段落すると

転院を急かされる

ずっと抗がん剤治療をしていた同じ病院だが

脳外科で運ばれたら

再発の恐れは一旦ないとなったら

療養型のような病棟がある病院か

リハビリ型のような病院に転院させられる

 

リハビリ型の病院は

リハビリをして「社会生活に戻る」という目的でしか入れてもらえない

母のような高齢で胃癌末期の状態では

療養型しか選択肢がないらしい

 

病院内にある地域連携室に予約を入れ

また別日に病院へ向かう

病気になったら自分1人で診察や治療に

行けてる間は何とかなるが

こうなると…家族が仕事を持っていたり

平日の昼間に何度も病院に行って

本人の代わりに走り回れる家族が

いるとは限らない

大きく立派な病院の門構えをしていても

誰の為の医療制度なのか

疑問しか浮かばない

高齢者や子供に優しい福祉を声高に

うたう日本のテレビニュース

実際、経験した人にしかわからない

不親切な制度

雇用制度のためだけに医療制度は

大きく膨らんでいるようにしか思えない

必要な人に必要なサポートが届いて

いるのだろうか?

 

地域連携室って何するとこよ?

ぐらいの知識

ココにいる人がケアマネさん?

ぐらい(笑)

 

地域連携室の若い女性が担当になった

パンフレットを見ながら

母には療養型の病院しかない説明を

受ける

 

地連:この病院が隣市ですので

   お住まいの市内にはあまり

   転院される方が少なく

   この市内かご自宅より反対側の

   病院とかになるんです

ププイ:今でも遠いのに…

地連:3件ほど調べてみました

   コロナになり多くの病院が

   療養型のベッド数を縮小したり

   閉鎖しているのと

   お母様の現状では管理が難しい

   との事でなかなか厳しいです

   H病院 S病院 A病院

   で希望に合うのありますか?

 

と出された資料

H病院は今の病院から車で5分くらいの

場所で個人病院ではあるが救急病院で

救急受入れ、各科外来、入院病棟もわりと多い

S病院は自宅のある市から今の病院のある市を挟んでまだ向こうの市になる

A病院は自宅から10分ほどにあるが

今は満床らしい

 

ん?満床を紹介するほど、どこもないの?うちの市内?

 

あとは自分でインターネットなどで調べるしかないらしい

地連連携室とは何するところ??

 

丁寧な対応で非の打ち所がないように

思える説明会

ん?ん?

もう一回、言ってみる?

地域連携室って何するところ?

予約までして何度も足運んで

自分で探すんかーーーーい‼️

駅の駅員さんに道聞いても

もっと情報いっぱいくれるで???

 

わかりました

自分でも探してみます

ただ、希望の病院を何件か見つけたら

そちらへのアクションはココがとってくれるんですよね?

と確認すると

もちろんです!一緒に考えましょう♪

と満面の笑みでかえってきた

(みなまで言わん!意味わからん!)

心の声をそっとしまい病院を後にする

 

数日後、地域連携室

地連:私も調べました

   A病院 O病院 H病院

   A病院に事前に確認しましたが

   やはり満床で受入れ無理でした

   O病院 H病院はご希望なら

   確認出来ます

 

私「も」…

なのか???

A病院は前回も同じ事言ってたのに

やっぱり先頭に名前が出るのは何故だろう…

そんなにA病院がお勧めなのか?

他の2件は電話確認すらしては

いないと??

 

ププイ:満床と分かっていても

    まず最初にA病院の名前が

    上がるのには何か意味が

    あるんですか?

地連:いつも満床なので人気が

   あるようですね

   病院棟と療養病棟があり

   VIP棟もあり、コンシェルジュ

   常駐していて県外からも

   転院する方が多いようです

 

誰も一度もそんな希望言ってない

私の希望は

母の脳外科として治療はなくても

進行していく癌の対応(痛み苦しみ)

をしてもらえる病院

無理とは分かっているが

元気になったらまた会えるよ!

の言葉は私達にはないのだ

なので、少しでも面会のチャンスや

配慮のある病院

それだけを訴えているのだが…

 

緩和治療やホスピスも調べた

近くにある評判の良いホスピス

本人が死を受入れ終末期を過ごす事

医者の診断で予後1ヶ月が基準らしく

前から入院は難しいらしい

なので、母はまだ権利がないらしい

 

自分の調べてきた病院を3・4件

出してみた

 

これから先も何度も経験するのだが…

医療関係の選択方法は

選択肢が3件あっても

まず、どこを希望しますか?

と1件に絞らされる

では、次回に!と日を置いて

ダメでした。次どうします?

の流れで進む

 

一般人、一般企業で働く一般市民は

3件あります!

じゃ!とりあえず、3件に当たって

1件でも2件でも

OKでたところでもう一度話し合いましょうね!

…ってなりませんか?

そんな自由に選べるなんて贅沢言うなよ

といつも頭を抑えられてる気がして

息苦しかった

 

結局、私が調べてきたK病院に絞り

家族の面談として院長先生と会う事になる

病状や受入れ条件など

医者同士が話し合うわけで

事前に家族が面談するのは…

支払い出来るか見た目判断するの?

ヤバそうな感じの家族は拒否なの?(笑)

意味わからんけど…

K病院は自宅から歩いても10分ほどなので

テクテク歩いていく

院長先生はとても気さくで優しそうで

私の話しに耳を傾け

今の病院では母の脳は認識出来ない

というのにも、

そんな風に泣いて家族が分かっているのを見ても

そんなん言うの?と歩み寄ってくれる

実際、理解の程度なんて数字で

表しても意味がない

本人を診て、あーこれは分かるんだね

と…それだけで家族は良いのだ

医者が患者を絵や数字だけでなく

接してくれるだけで

家族は安心するのだ

 

受付窓口で名前を呼ばれ

「今日の院長面談費として

4000円になります」

こうやって費用が知らず知らずに

膨らんでいくのだ

それはそれで致し方ない!と

グッと飲み込むのだが…

何か名目がないといろいろ取れない

のであれば

家族にも仕事や生活があり

4000円の支払いの為に

有給を使い、時間を調整し

病に倒れた家族を思い時間を作るのだ

入院手続きの際に4000円くらい

他の名目で徴収してくれないか??

 

K病院から受入れOKがでた

しかし、K病院でコロナ院内クラスタ

が発生し

母の転院は延期となった

 

急性期病院はとにかく転院!転院!

早く決めて下さい!

の圧で迫ってくるが

院内地域連携室からは市外や満床しか

提案がないので

今回は私が探したK病院の受入れ再開

まで追い出されない方向に落ち着いた

 

救急で運ばれ最初は

入院期間は10日から2週間で転院

長くても1ヶ月とお考え下さい

病院が決まり次第転院します

と言われていたが

結局、母は45日間そこにいた

 

介護タクシーに自分達で母を連れて行く

地域連携室は介護タクシーに予約の

電話をしてくれただけだった

 

治療連携室って何するとこなの?

本当は?